3:3001年の調査結果
2:田んぼの赤とんぼ調査に参加しませんか
4:田んぼの生きものたちの紹介

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生きものは待っている あなたのまなざしを

田んぼのめぐみ台帳:第1弾 生きものしらべ
「生物指標」ガイドブック


ぜひ、あなたも、あなたのグループも参加してください

1:どうして、生きもの目録・生きもの指標なのか

 田んぼやその周辺の、害虫なら(まあ益虫も)調査もするけど、その他の生きものまで、何のために調べなくてはいけないのだ、と変に思う人が多いでしょう。だから「指標」ではなく「タカラモノ目録・めぐみ台帳」と呼びたいのです。だけど、こう言い切ってしまうと、「カネにならないものじゃないか、何が財産なものか」としらける百姓も多いかもしれません。
ところがこれが、ひょっとすると、この国の農政や農学や農業観を変えてしまうかも知れないのです。農業「生産」の考え方を、大転換してしまう可能性が大きいのです。自然の見方を根底からひっくり返してしまうからです。とにかく、あたらしい思想の「シンボル」が誕生するでしょう。
田んぼでは、“害虫は少ないほうがいい”という常識も、“生きものの種類が多いほどいい”という学説も正しいとは限らないのです。まだまだ、よくわからないことだらけです。それはこの調査をやらないとわからないままでしょう。「何がわかるのだ。」と重ねて問われれば、「あなたたと、生きものの関係がわかる。」と言っておきましょう。少なくとも、害虫でもない益虫でもない生きものまでも、こうして見つめる時間が生まれたではないですか。それを無駄な時間だと考えたから、今までこうした調査が、百姓によって行われることがなかったのです。だから、百姓仕事は平気で、「他産業」と比較されるようになり、農業は「自然破壊」だとさえ言われるに至ったのです。
調査は、もちろん消費者が参加も大歓です。子どもの参加も嬉しい限りです。(子ども版や、夏休み版も製作を考えています。)でも、百姓がやることに一番の価値があります。こういう調査も、百姓仕事の一部なのです。こういう時間も、「農作業時間」なのです。(そうすれば、子どもの「仕事」も生まれることになります)他産業から、うらやましがられていいのですよ。百姓は、自分だけの時間を持って生きてきました。その時間の中で、生きもののタマシイが、ささやきかけて来たではありませんか。
それを、記録すればいい。そして、自分の言葉にして、ささやき返すのです。
このガイドブックは、ひとつの読み物に仕立てていますが、制作者の個人的な思いだから、あなたの思いとは違うでしょう。自分の思いを、呼び起こすきっかけになれば幸いです。

2:深くて、遠いねらい

(1) いままで百姓仕事によって支えられてきた「生きもの」の力を利用して、農業の見方・生活の中の位置づけの大転換をねらっています。「経済」だけで語る農業は、農業の一部に過ぎません。
(2) 「農産物」だけが、農業の生産物ではありません。“百姓仕事は「自然」も生産しているのだ”と言い切る証拠にしたい。だからこれこそ、いままで作られなかった農の「タカラモノ目録」です。
(3) ところが、その「自然」の実態を、百姓はあまり語ってきませんでした。なぜなら、農業の近代化によって、自然とのつきあいが薄れてきたからです。経済から閉め出されたからです。
(4) これらの「自然」の生きものは、カネになることもなく、滅びても惜しまれることもなく、時は過ぎてきました。やっと、このままでは自然に働きかける「百姓仕事」の本質が、わからなくなる、と気づいた人間が出てきたのです。
(5) ここで目録を作成する「生きものたち」は、日本の「自然」を代表するものです。これを、育ての親の百姓がつかみ、表現しないなら、誰にできるでしょう。これを、国民が評価するしくみをつくることは、新しい「運動」ですし、新しい政治です。
(6) この「生きもの目録」によって、百姓仕事が生み出す「自然」の豊かさと、多様さと、そしてそれが、なぜ危機に瀕しているのかが、はじめて明らかにされるでしょう。
(7) これらの生きものは、どのような百姓仕事によって守られているかを、つきとめたいのです。だからあなたが、その生きものにどういう気持ちを抱いているかが、とても大切です。その生きものに関心が薄ければ、関係は見えてくるはずがありません。
(8) 新しい環境農業政策は、こうした自然環境の実態を土台にして、地域から提案するしかありません。「経済」に土下座しない「環境政策」が求められています。

3:この生物指標の性格

(1) この生きもの調査は、「指標」にすることをねらっています。しかし、全国一律の指標をつくるつもりはありませんし、それは不可能なことです。「自然」は、風土により、百姓仕事の個性により、多様なものです。だから田んぼ一枚一枚の個性の源をさぐりあてたいのです。
(2) この調査で、百姓が害虫や益虫を調査するような感じで、田んぼの生きものとのつきあいが、生まれればいいなと思います。それが新しい技術の土台となって、将来に花咲かせたいのです。ミジンコを増やす技術、赤トンボを増やす技術というように。
(3)この調査は、農と自然の研究所を中心として、全国各地の百姓や市民のグループ、子どもたち、関係の組織の協力によって、実施します。ぜひあなたのまわりの人たちにもすすめてください。会員以外でも参加できますので、農と自然の研究所に申し込んでください。